第9章 ついに……
「斗和……どこだァ……!」
実弥は無限城を駆け抜けていた。
湧いてくる鬼を斬り捨てながら、辺りを探し続ける。
「邪魔だァ!!」
一閃。
鬼の首が落ちる。
そのまま先へ進もうとした実弥が、ふと足を止めた。
「……あァ?」
床に、見覚えのあるものが落ちている。
小さな髪飾り。
斗和がいつも身につけていたものだった。
「……斗和の……」
実弥が拾い上げる。
端には、僅かに血が付いている。
「兄ちゃん、それ……!」
玄弥も息を切らしながら駆け寄った。
実弥は髪飾りを強く握り締める。
「……ここを通ったんだ」
血の跡は、無限城の奥へと僅かに続いていた。
「見つけたぞォ……」
実弥の目に鋭い光が宿る。
「斗和。待ってろォ」
髪飾りを懐へしまい、実弥は再び走り出した。
「今度こそ――俺が迎えに行く」