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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第9章 ついに……



三人の刃が、ほぼ同時に童磨へ迫った。

「オラァッ!」

実弥の刀が童磨の右腕を斬り飛ばす。

「――ッ!」

続けざま、しのぶが懐へ滑り込んだ。

「これで……!」

毒を仕込んだ刃が、童磨の胸元へ深々と突き刺さる。

「ぐっ……!」

童磨の身体が大きく仰け反った。

その隙を、斗和は逃さなかった。

自らの血をたっぷりと塗り込んだ刀を握り直す。

「――終わりだよ、童磨!」

一閃。

斗和の刃が、童磨の首を捉えた。

ザンッ!!

首が宙を舞う。

血を浴びた断面から凄まじい勢いで煙が上がった。

「ぐ……あ……」

童磨の顔から、完全に笑みが消える。

「こんな……僕が……」

身体が崩れ落ちていく。

「……やった……!」

斗和が息を吐いた、その瞬間。

「――斗和!」

実弥が駆け寄り、咄嗟に斗和の肩を引き寄せた。

童磨の崩れた身体から飛び散った血が、斗和の頬を掠める。

「何ボサッとしてやがる……!」

叱る声とは裏腹に、実弥の手は斗和の頬や肩を確かめるように動く。

「怪我ァねェか」

「実弥……?」

「……俺の見えねェとこで、勝手に死ぬんじゃねェぞォ」

低く吐き捨てる声に、隠しきれない焦りが滲んでいた。

斗和がその瞳を見つめる。

「……心配してくれてんの?」

「当たり前だァ……!」

言い切った実弥は、ハッとしたように目を逸らす。

「……お前だからだ」

その一言だけが、妙に優しかった。

だが、斗和の表情がすぐに強張る。

「……待って」

「どうしたァ?」

「玄弥……」

脳裏に浮かぶのは、黒死牟と対峙している弟の姿。

「玄弥と黒死牟が戦ってる……!」

斗和は刀を握り直す。

「急がなきゃ……!」

「おい、斗和!」

実弥は咄嗟にその腕を掴む。

「一人で突っ込むな。俺も行く」

「……うん!」

三人は無限城の奥へ駆け出した。

斗和はただ願う。

――間に合って。

どうか、玄弥が無事でいて。

その背中を追う実弥の瞳には、斗和を二度と失いたくないという想いが、確かに宿っていた。
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