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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第9章 ついに……




無限城の中を、実弥と斗和はひたすら駆けていた。

「クソッ……! 何処まで続いてやがるゥ!」

実弥が舌打ちする。

その時――。

「……待って」

斗和が足を止めた。

「何だァ?」

「……この先。誰かいる」

二人が廊下の先へ目を向ける。

そこには、一人の女が立っていた。

「しのぶ!」

胡蝶しのぶは振り返り、二人を見ると目を細めた。

「不死川さん、斗和さん……」

「お前もここに飛ばされたのかァ」

「ええ。どうやら無限城は、私たちを意図的に分断しているようですね」

その瞬間。

――カラン。

どこからか、金属のような音が響いた。

三人が同時に顔を上げる。

「……来ます」

しのぶが静かに呟く。

廊下の先から、ひどく楽しそうな声が響いた。

「あれぇ? 珍しいお客さんだね」

現れたのは、二本の扇を手にした男。

黄金色の瞳。

虹色の瞳孔。

そして――上弦の弐。

「……童磨」

斗和の表情が険しくなる。

しのぶの指先が、刀の柄を強く握った。

「……ようやく会えましたね」

童磨は嬉しそうに笑う。

「へぇ。君、俺のこと知ってるんだ?」

「知っていますとも」

しのぶの声は穏やかだった。

だが、その目には隠しきれない怒りが宿っている。

斗和は横目でしのぶを見る。

――やっぱり。

この人は、ここで何かをするつもりだ。

「実弥」

「あァ」

「絶対に、しのぶを一人にしないで」

「……何考えてやがるゥ?」

「あとで話す」

斗和は刀を抜いた。

「今は――こいつを斬るよ」

実弥も構える。

「上等だァ」

童磨は三人を見回し、楽しそうに扇を開いた。

「三人とも、仲良しなんだねぇ」

その瞬間。

冷気が、無限城を一気に包み込んだ。

「それじゃあ――一緒に遊ぼうか?」

斗和、実弥、しのぶ。

三人の刃が、同時に抜き放たれた。
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