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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第9章 ついに……




二人の刃が無惨へ届く――その、寸前だった。

「――!?」

地面が、消えた。

「なァッ!?」

実弥が足元を睨む。

次の瞬間、轟音とともに地面から無数の襖がせり上がった。

「な、なんだこれ!?」

炭治郎が叫ぶ。

襖はまるで意思を持つように、柱たちや隊士たちの足元へ次々と現れる。

「うわああああっ!!」

善逸が悲鳴を上げた。

「おもしれェ!!」

伊之助はむしろ嬉々として飛び込んだ――が。

「伊之助ェェェ!!」

炭治郎が手を伸ばす。

その瞬間、襖が開いた。

――ガラッ。

「「「うわああああああッ!!」」」

身体が、重力に逆らうことなく落ちていく。

「炭治郎!!」

「善逸!!」

「伊之助!!」

柱たちも同じだった。

悲鳴と怒号が入り乱れ、全員が暗闇へ吸い込まれていく。

「斗和!」

実弥が咄嗟に手を伸ばす。

「実弥!!」

斗和もその手を掴む。

だが、その直後。

二人の足元にも、巨大な襖が現れた。

「――クソッ!」

実弥が斗和を抱き寄せる。

「離すんじゃねェぞォ!!」

「誰に言ってんのよ!」

二人は互いを抱えたまま、暗闇へ落下していく。

視界の先には、上下左右すら分からない奇妙な空間。

襖が開き、閉じ、また開く。

そして――。

ドォン!!

全員がそれぞれ別々の場所へ弾き飛ばされるように落ちていった。

「ここ……は……?」

炭治郎が顔を上げる。

無数の廊下。

逆さまの部屋。

どこまでも続く階段。

そして、異様なほど静かな空気。

「――無限城だ」

誰かが呟いた。

その遥か上方。

無惨がゆっくりと立ち上がる。

「ようこそ……鬼殺隊」

その声が、城全体に響き渡った。
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