• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第8章 想い…②




「……もう少しだけ、このままでいようか」

「ああ」

斗和が実弥の胸元で微笑むと、実弥の腕がぎゅっと強くなる。

「……実弥?」

「お前、俺の隣から離れんなよォ」

「急にどうしたの?」

「さっきから考えてたんだ。戦場でお前を見失うのも嫌だ。誰かがお前の傍にいるのも……正直、気に食わねェ」

「誰かって?」

「男なら全員だァ」

「ふふっ、何それ」

「笑い事じゃねェ」

実弥は斗和の頬に手を添えた。

「お前が誰かに優しくすんのも、楽しそうに笑うのも……俺だけにしてほしいと思っちまう」

「……実弥」

「面倒くせェ男だって分かってる」

「うん」

「否定しろォ」

斗和は笑って、実弥の頬を両手で包む。

「でも、そういう実弥も好き」

「……っ」

実弥が一瞬、言葉を失う。

「大丈夫。あたしが帰ってくる場所は、実弥のところだから」

「……絶対だなァ?」

「絶対」

「約束しろ」

「約束する」

その言葉を聞くと、実弥は斗和をさらに強く抱き締めた。

「……なら、もう離さねェ」

「苦しいってば」

「知らねェ。今日はずっと俺のもんだァ」

「はいはい」

「返事が軽ィ」

斗和は少し笑って、実弥の胸に顔を埋める。

「じゃあ……ずっと実弥の隣にいる」

「……それでいい」

実弥は満足そうに目を細め、斗和の額へそっと口づけた。

その腕は、いつまでも緩まなかった。
/ 151ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp