• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第8章 想い…②




「では、三人が分断された場合について決めましょう」

しのぶが紙に向き直る。

「私が単独になった場合は、童磨を探しつつ戦力を温存。無理な深追いはしません」

「俺は斗和を探す」

実弥が即答する。

「何があろうが、合流する」

「……うん。でも、それができない場合も考えよう」

斗和は紙に視線を落とした。

「それと……玄弥のことも」

「玄弥ァ?」

実弥が眉を寄せる。

「うん。もし玄弥が別の鬼と遭遇したら――」

「……随分と気にしますね」

しのぶが穏やかに口を挟んだ。

「え?」

「先ほどから何度も玄弥さんの名前が出ています。何かあるんですか?」

「別に……」

斗和が目を逸らす。

「嘘つけェ」

実弥が低い声を落とした。

「お前、最近やたら玄弥を気にしてやがる。何を隠してる?」

「……何も」

「斗和さん」

しのぶの笑顔が一段深くなる。

「私にも教えてください」

「二人して怖いんだけど……」

斗和は頬を掻いた。

「……ただ、玄弥にはまだ役目があると思ってるだけ」

「役目?」

「そう。だから、死なせたくない」

実弥の表情が険しくなる。

「……何を知ってる?」

「……」

斗和は答えられなかった。

知っている。

これから何が起こるのか。

けれど、それを話せば、未来そのものを変えてしまうかもしれない。

「……今は、言えない」

実弥が一歩近づく。

「斗和」

「お願い。今だけは、信じて」

しのぶも黙って斗和を見つめた。

やがて実弥は舌打ちし、視線を逸らす。

「……納得はしてねェからなァ」

「うん」

斗和は苦笑した。

その胸の奥では――玄弥を絶対に死なせないという決意だけが、強く固まっていた。
/ 151ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp