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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第7章 想い…


――しかし、隊士たちの受難は終わらなかった。

「よォし。じゃあ休憩終わりだァ」

 実弥が木刀を肩に担ぐ。

「今から追加稽古だ」

「…………え?」

 隊士たちの顔から、一斉に血の気が引いた。

「さっきの稽古で終わりじゃないんですか!?」

「終わるわけねェだろォ。柱稽古だぞォ?」

「そんなァ!!」

 実弥は隊士たちを見渡し、ニヤリと笑う。

「まず百回打ち込み。終わった奴から俺に一撃入れてみろ」

「一撃……?」

「入れられたら次に進ませてやる」

 隊士たちは顔を見合わせた。

「……つまり?」

「俺に一発当てろォ」

「「「無理です!!」」」

 即答だった。

 その横で斗和が腹を抱えて笑っている。

「実弥、鬼教官すぎるって!」

「うるせェ。お前も手伝え」

「え?」

 実弥が斗和を見る。

「お前には反対側から打ち込みしてもらう」

「いいよ」

「「「嫌ァァァ!!」」」

 隊士たちの悲鳴が屋敷中に響き渡った。

「ちょっと待ってください! 柱二人を同時に相手するんですか!?」

「そうだァ」

「死にます!!」

「死なねェように鍛えてんだァ!」

 炭治郎だけは目を輝かせる。

「なるほど! 二方向からの攻撃に対応する訓練ですね!」

「炭治郎ォ!!」

 善逸が叫ぶ。

「お前はどうしてそういう時だけ理解が早いんだよォ!!」

 そして始まる追加稽古。

「行くよォ!」

「オラァ!!」

 左右から迫る二人。

「「うわああああ!!」」

 隊士たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ回った。

 実弥の怒号、斗和の笑い声、隊士たちの悲鳴。

 その日、実弥の屋敷は――かつてないほど騒がしかった。
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