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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第7章 想い…


――二人の稽古が終わった。

 静まり返る庭。

 誰も、しばらく口を開けなかった。

「…………」

「…………」

 やがて、一人の隊士が震える声で呟く。

「……今の、柱同士の稽古だよな?」

「そう……だと思う……」

「木刀だったよな?」

「木刀だった……はず……」

「じゃあなんで地面が割れてんだよ!?」

 庭の一角には、二人の踏み込みでできた亀裂が走っていた。

「「「…………」」」

 隊士たちの顔が引きつる。

「俺、明日から辞めたい……」

「馬鹿! 聞こえたら殺されるぞ!」

「いや、あの二人なら聞こえるだろ!」

「そもそも何で病み上がりの斗和さんが、あんな動けるんだよ!?」

「不死川さんも不死川さんだ! なんで嬉しそうなんだよ!?」

 実弥は汗を拭いながら、斗和を見る。

「……まだやれるかァ?」

「もちろん」

「おいおいおい!!」

 隊士たちが一斉に叫んだ。

「「「まだやるんですか!?」」」

 実弥が振り返る。

「うるせェなァ。お前らも稽古だろうが」

「「「いや今のを見た後で!?」」」

 善逸は頭を抱える。

「無理無理無理! 俺もう帰りたい!」

 炭治郎だけは目を輝かせていた。

「すごいです! お二人とも息がぴったりですね!」

「竈門ォ……」

「はい!」

「お前は余計なこと言うんじゃねェ」

「すみません!」

 すると斗和が笑いながら、

「ほら実弥、みんな怖がってるじゃん」

「誰のせいだと思ってやがる」

「実弥でしょ?」

「お前だァ!!」

 再び始まる夫婦喧嘩。

 隊士たちは一斉に後ずさった。

「……俺たち、今日生きて帰れるよな?」

「たぶん……」

「たぶん!?」

 庭には、隊士たちの悲鳴と、二人の言い争う声が響き渡っていた。
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