• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第7章 想い…




翌日。

 斗和はまだ本調子ではないにもかかわらず、屋敷の庭へ出てきた。

「よし。あたしも無限打ち込み稽古、混ざるわ」

「……はァ?」

 実弥の動きが止まった。

「お前は寝てろォ」

「もう動けるって」

「動けるかどうかの話じゃねェ。昨日死にかけた奴が何言ってやがる」

「でも暇なんだもん」

「却下だァ」

 実弥は即答した。

 しかし二人が言い争っているのは、当然ながら隊士たちの目の前。

「…………」

「…………」

 隊士たちは気まずそうに視線を逸らす。

 ――柱同士の喧嘩に、どう反応すればいいのか誰にも分からない。

「いいじゃん。ちょっとくらい」

「ダメだァ」

「実弥のケチ」

「ケチで結構だァ!」

「じゃあ勝手にやる」

「待てェ!!」

 斗和が竹刀を手に取ろうとした瞬間、実弥がそれを取り上げた。

「お前は安静にしてろォ!」

「返してよ!」

「返さねェ!」

 その光景を見ていた隊士たちは、ますます困惑する。

 すると――。

「……あの」

 炭治郎が、おずおずと手を挙げた。

「なんだァ、竈門ォ」

「あの、お二人とも……」

 実弥が嫌な予感を覚える。

「すごく仲がいい感じの匂いがするのに、なんでそんなに喧嘩しちゃうんですか?」

「…………」

 空気が凍った。

「仲良くしましょう?」

 炭治郎は心底不思議そうな顔をしている。

「……竈門ォ」

「はい!」

「今すぐ口ィ閉じろォ」

「はい!」

 即答。

 隊士たちは必死に笑いを堪えている。

 そんな中、斗和だけが肩を震わせていた。

「……っ、ふふ……」

「斗和、お前も笑ってんじゃねェ!」

「だって……炭治郎が……」

「お前ら二人とも、まとめて打ち込み稽古追加だァ!!」

「えぇ!?」

 炭治郎の悲鳴が、屋敷中に響き渡った。
/ 151ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp