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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第7章 想い…




柱稽古が始まって、しばらく経った頃。

 炭治郎たちは実弥の屋敷で、地獄のような無限打ち込み稽古を受けていた。

「休憩だァ。五分だけ休めェ!」

「はぁ……はぁ……」

 炭治郎たちが息を整えていると、炭治郎がふと屋敷の奥へ視線を向けた。

「……あれ? 不死川さん、奥にいるのかな?」

「知らねェよ……もう動けねぇ……」

 善逸が地面に突っ伏す。

 しかし炭治郎は、微かに聞こえた声に気づいた。

「……斗和」

「……さねみ……?」

 ――斗和?

 炭治郎たちは顔を見合わせる。

 そっと襖の隙間から覗いてみると、布団に横たわる斗和と、その傍らに座る実弥の姿があった。

 斗和が目を覚ましてから、まだそれほど時間は経っていない。

「……悪かった」

 実弥は斗和の手を握りながら、目に涙を浮かべていた。

「別れるなんて言って……本当に悪かった」

「……実弥……」

「お前が死ぬかと思った……」

 ぽたり、と涙が斗和の手に落ちる。

「……もう、俺を置いてくなァ……」

「…………」

 炭治郎たちは絶句した。

「……え、あの不死川さんが泣いてる……?」

 善逸が震える。

「しかも、めちゃくちゃ優しい顔してる……」

 炭治郎も驚きを隠せない。

「見ちゃいけねェもん見た気がする……」

 伊之助まで小声になる。

 だが――。

「……おい」

 実弥が顔を上げた。

「そこに誰がいやがる?」

「「「…………」」」

 全員、固まった。

「……盗み聞きしてんじゃねェだろうなァ?」

「す、すみません!!」

 炭治郎が慌てて頭を下げる。

「いやぁぁぁ!! 殺されるぅぅ!!」

「逃げんなァ!!」

 善逸を追いかける実弥。

 その背後で、斗和が小さく笑った。

「……ふふっ」

「笑ってんじゃねェ、斗和ァ!」

 こうして、無限打ち込み稽古の休憩時間は――別の意味で地獄と化した。
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