第2章 熱が下がらない…《悟side》
ぐっすり眠ってるけど声かけてから行こう
「〇〇〇、行ってくるね。すぐ帰ってくるから待ってて。ココに飲みものと体温計置いておくね」
うっすら目を開けて微笑んで声にならない声で『いってらっしゃい、気をつけて』と伝えてくる。額に唇を寄せて笑顔を見せてから部屋を出る。
しばらく前に体温を測ったら38.9°まで上がってきてる。
朝、ゼリー半分と経口補水液数口
昼も同じ感じ
体温測った時はアイス半分と経口補水液数口
はぁぁぁ、体をほぐして、切り替えて……
サクッと終わらせちゃおう
今日も伊地知に報告書を押し付けてサッサと戻ってきた。
それでも3時間か……
静かに部屋に入る。
「はっはっはっはっ」
家を出る前とは明らかに違う呼吸音
体を縮こませて荒い呼吸をする。
「 〇〇〇‼︎」
体が熱い…
体温を測ると40.4°
汗も尋常じゃないくらいかいてる。
脱水気味だったのにこんなに……
「硝子、まだ高専にいるか?」
「なによ、こないだから…」
「いるのか⁈」
「……いるわよ」
「すぐ行くから待ってろ」
ブツっ
「ったく…」
ぐしょり濡れたパジャマのままでは冷えるから連れて行かれない。洗濯機から乾燥を終えた下着とパジャマを引っ張り出し、着替えさせ厚手のブランケットでくるんで高専まで飛ぶ。
電話を切ってから20分ほどで到着
硝子に診察してもらう
「救急の医者の診断は正しいわよ。でも、体温が高すぎる…。
五条、一般的治療を求めてる?術式での治療を求めてる?」
硝子の視線が刺さるが関係ない
「ここに連れてきてるんだ、わかれよ‼︎
当然、術式の治療に決まってんだろ‼︎」
もう、見ていられない……。
早く楽にしてやりたい……。
硝子はため息を吐いてひゅ〜ひょいとやる
脱水症状が出ているため点滴をして診察室のベッドに寝かせられている。さっきまでの荒い呼吸も体を縮こませることも無く落ち着いて眠っているが目を覚さない。
寝かされている 〇〇〇の肩口に頭を寄せて目を閉じる。
「五条、授業始まる時間だよ。わたしが見てるから行きな」
「いや、ここにいる。授業は休講にする」
「あーそう、好きにしな」
何本か点滴をして今は外されている。
体温も平熱に戻っている。
けど、目を覚さない。