第2章 熱が下がらない…《悟side》
「ただいま」
「おかえり、ホントに早かったね」
「ちゃんと大人しくしてた?」
「うん、掃除と洗濯しかしてないよ、あとはゴロゴロしてた。あっ、洗濯物洗ってくれてたね、ありがと」
「着替えが足りなくなると困るかなぁって思って…スイッチ押しただけだけど」
「ごはん食べてきた?なんにも用意してないんだけど…」
「うん、大丈夫。ちゃんと食べたよ。それよか抱っこさせて」
ソファに座って両手を広げるとアイスをふたつ持ってニコニコしながらやってくる。
いつもの体勢で抱き込んで一緒にアイスを頬張る。
「 〇〇〇はちゃんとごはん食べたの?」
「うん、もりもり食べた」
「ははっ、そりゃなにより」
「同級生のお医者さんが反転術式で治してくれたって言ってたじゃない?アレは悟がやってるのと一緒?」
「俺のは自分しか治せない。硝子のは誰でも治せちゃう」
「硝子先生スゴイね」
先生……
「反転術式自体できるヤツは少ないんだよ。さらに他者に使えるのはほんの数人」
「ますます凄い‼︎」
俺も結構スゴいんだけど…
「急性咽頭炎になる前より元気になっちゃった感じなの。悟っていつもこんな体感してるんだねぇ、羨ましい」
俺はさ、〇〇〇と粘膜接触してるからもっとスゴいの。コレ体感できるの俺だけ…ぐふふっ
「そんなに元気になったんなら……看病したご褒美もらってもいい?」
「ん〜あげたいんだけど…」
「どぉ?」
「気分じゃなーい‼︎」
「えーーーー‼︎」
ショック……。
「俺、結構頑張ったんだよ?身も心もゴッソリ削っちゃったよ?…しゅん……」
よしよし、頭を撫でられる。
「シャワー浴びておいで、髪の毛乾かしてあげる」
しゅんとしたまま浴室へ向かう。
「はあ〜あ、ショック…」
ガシガシ洗ってさっさと出る。
〇〇〇がソファでドライヤー片手に手招きしている。目の前の床に座り乾かしてもらう。優しく頭をかき混ぜられるのが心地いい。
「はい、おしまい」
頭のてっぺんにちゅっとしてドライヤーを片付けにいく。
下に熱が集まってきちゃったなぁ。
シャワーの時抜いてくればよかった……。
「悟、ベッド行こう」
洗面所から声がかかる。
とぼとぼ歩いて 〇〇〇のところへ向かう。両手を伸ばして抱っこのおねだり。水分補給の水を1本持って寝室に入った。