第19章 強盗(1)
さて…、どうしたものかな。
銀行の表口はシャッターが下りていて、中の様子がわからない。
往来の人々はなぜ閉まっているのか分からず、困惑している様子。
「さっき中から爆発のような音が聞こえた!」と話す人もいた。
裏口から侵入するか。
── バァァァン!
「!!?」
「まただ!さっきの音だ!!」と、誰かが叫んだ。
爆発ではない。これは銃声だ。
くそっ!無事でいてくれ…!
裏口にまわり、中の人の気配を探ってドアノブに手をかける。
やはり内側から鍵がかけられているな…。
ピッキングで入ることもできるが、先程の銃声、中の様子がわからないまま侵入するのは無謀だ。
お金を奪って逃走するつもりか、
お金以外の目的であれば要求が叶うまで立てこもる可能性がある。
部下に電話をかけた。
「風見か。悪いが米花駅前の東都銀行内の防犯カメラをハッキングしてくれ。強盗のようだ。あぁ、今すぐに。映像が入手できたら連絡をくれ。頼んだ。」
要件だけ伝え、すぐに電話を切ると同時に、コナンくんからの電話がかかってきた。
「早いな、もう終わったのか?」
『うん。今そっちに向かってる。現在地は東都銀行あたりだから、さんが持ち歩いてるのは間違いないよ。』
「さすがだよ。」
頼むから目立つなよ、…!
続いて風見からメッセージでURLが届き、開くと防犯カメラの映像が映し出された。
そして着信。
『映像を入手し、降谷さんのスマホに送りました。映像を見た限りでは犯人は男が三人。男性が一人倒れています。現金目的かと思いますのでこの件は捜査一課に回しますか?』
「あぁ、頼んだ。君も負けてないな。さすがだよ。」
『え?はい…?あ、ありがとうございます?』