第34章 僕の傍を離れるな【最終章】 ※
子どもたちが眠ったあと、シャワーを浴びてリビングに戻ると、
帰宅後の僕の様子で察したのか、が起きてきてくれていた。
ソファに座ってさっき蓮に読んでいた絵本をペラペラとめくっている。
「くくっ、蓮にそっくりだな」
「ん?」
「さっき、蓮もそうしていたよ」
「あ、そういうこと…。この絵本、子どもの頃好きで何度も読んでたから懐かしくて。」
の隣に座り、ゆっくりと抱き寄せた。
昔とは違い、甘いミルクの香りがする。
「、毎日ありがとう。僕は…幸せだ。」
の耳元でつぶやいた。
「ふふっ。こちらこそ、ありがとう。
零はほんとに最高の旦那様になったね。」
「ん? 有言実行の有能な夫だろ。
僕と結婚してよかった?」
「うん。結婚してよかった。さすがだよ。昔から有言実行だったよね。
それに引き換え私は“大家族のオプション付けたい”とか無計画なことばっかり言って、子ども三人でこんなにクタクタなのに絶対無理だよ。ははは…」
「くくっ。あの頃のは結婚間近で発言がバグってたからな。
でも、三人の可愛い子どもたちに恵まれて、僕はもう大満足だよ。
睦を産むとき、こんなにを苦しめるなら、子どもは一人で十分だと思ったのに。ありがとう。」
「ふふっ。満足してくれたならよかった。あと五人は欲しいって言われたらもう毎日泣くしかない。」
「はははっ。やっぱり泣いてでも僕の願いを叶えようとするのか。」
「零の望むことなら叶えてあげたいからね。」
そう話すに、そっと唇を重ねた。
「ん…っ……零…」
「…好きだ…すごく愛してるよ。」
「ふふっ。私も、零のことすごく愛してる。」