第34章 僕の傍を離れるな【最終章】 ※
睦と蓮を膝に乗せて絵本を読んであげると、真剣に話を聴く二人。
読み終わると、蓮は絵本をとって、ペラペラとページをめくり、好きな場面であろうページの絵を眺めていた。
「蓮…この絵本は少し難しくないか?」
「この本、好き」と、蓮が言う。
「蓮には赤ちゃんの絵本はおもしろくないよ」と睦が教えてくれた。
蓮はこの絵本の内容も理解しているのか。
「そうか。二人とも賢いな。ママに似たのかな。」
「ママは『パパに似て賢いね』って言ってるよ。パパは強くてかっこいい警察官だし、すごい人だからって。」
「ふっ…ママは嬉しいことばかり言ってくれるな。」
「うん。やさしいからね。」
「さぁ、二人ともそろそろ寝よう。片付けをして、寝る準備するよ。
ママと桜が眠ってるから、静かにな?」
「分かってるよー!な?蓮!」
「うん」
「くくっ。なんの心配もいらなかったな。」
こんなに小さな二人から、まるで子ども扱いするなと言われているようでクスクス笑ってしまった。
寝室へ連れて行くと、桜はすやすや眠っていて、は横で添い寝していたが、目を覚ましたようだった。
睦と蓮は、嬉しそうにの横へ寝転んだ。
は隣にきた蓮の頬を撫で、体をトン、トンと、そっとたたく。
僕はベッドに腰かけて睦の頭を撫で、たたいてあげようとすると、睦にその手をガシッと掴まれて、睦の頭に再び添えられた。
ん?トントンはいいから撫でていろということか?
睦は大人みたいなことを言うが、やっぱり中身はまだまだ甘えん坊だな。
その様子を見ていたが、声を出さずに震えながら笑っている。