【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第12章 ヴィラン連合の休息日
二人の重苦しい圧を、はあっさりとスルーした。
そしてトガに向かって、ふっと柔らかく微笑む。
「うん、いいよ。遊ぼう」
「「……は?」」
死柄木と荼毘の声が、またしても綺麗にハモった。
「わーい! 何して遊ぶ〜?」
「何でもいいよ」
は完全に固まった二人を綺麗に置き去りにし、楽しそうにトガと手を繋いでそのまま居間を出て行ってしまう。
バタン、と扉が閉まる音が虚しく響く。
残された死柄木と荼毘は、が消えた扉の向こうを睨みつけたまま動かない。
「……あいつ、トガと何すんだよ」
死柄木が忌々しそうに首筋をボリボリと掻きむしる。
「さあな。女子会ってやつだろ。……チッ、余計な邪魔が入ったな」
荼毘もまた不機嫌そうに新しい煙草に火をつけた。
その光景を冷ややかな目で見つめていたスピナーが、深々と溜め息を吐く。
「……お前らさ、いい加減にしたらどうだ? 明らかにに執着しすぎだろ」
「は?」
死柄木が鋭い眼光でスピナーを睨みつけた。
「執着? 俺が? ハッ、冗談だろスピナー。俺はただ、ゲームの進行にアイツが必要だから引き止めてるだけだ。執着なんかしてるわけねぇだろ」
「いや、どう見ても執着してるぞ!」
「絶対好きじゃん! 乙女かよ!」
トゥワイスが指を差してツッコミを入れる。
「うるせぇぞトゥワイス」
今度は荼毘が低く脅すような声を張った。
「俺がに執着? ぬるいこと言ってんじゃねぇよ。俺にとってアイツはただの都合のいい体だ。冷却材。それ以上でもそれ以下でもねぇ」
「……いや、冷却材のためにそこまで必死に順番争いするか普通?」
スピナーの至極ごっともな指摘に、コンプレスが楽しそうに肩をすくめる。
「そうだよぉ?口では酷いことを言いながら、二人ともちゃんの急な我儘にも休息日にも律儀に付き合ってあげてるじゃないか。端から見れば重度の依存症、いやぁ、ただのぞっこんだけどねぇ」
「「ぞっこんじゃねぇ/言いがかりだ」」
見事なハモりを見せる二人。
しかし、その顔は「絶対に認めたくない」という意地と苛立ちで満ち満ちている。