【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第12章 ヴィラン連合の休息日
◇
ちょうど1週間の休息日が終わる頃。
アジトのバーカウンターで、はペットボトルの水をゆっくりと飲んでいた。
同じ空間には死柄木と荼毘も揃っている。だが、二人はむやみに手を出そうとはしない。下手に踏み込めば「今日から全面禁欲」のカードを切られると痛いほど分かっているからだ。
気まぐれなの様子を、二人は絶妙な距離感で固唾をのんで伺っていた。
そこへ、テンション高めのトゥワイスがやってきて、の隣に腰掛けた。
「よっ! 、まだ今日も休息日なのか?」
「いやさすがに終わっただろ! 七日目だぜ!」
「うーん……今日はどっちでもいいかな」
がペットボトルを置いて、他人事のように呟く。
その瞬間――
「俺」
「俺だ」
一ミリのズレすらなく、死柄木と荼毘の声が重なった。
「…………」
「…………」
ピキ、とアジトの空気が凍りつく。
爪をギリッと噛む死柄木と、冷ややかな眼光で死柄木を射抜く荼毘。
二人の視線が激しく火花を散らし、アジトの温度が急降下した。
「……また始まった」
カウンターの端で、スピナーが心底うんざりした様子で頭を抱える。
「いやぁ、人気者は大変だねぇ」
コンプレスはトランプを弄びながら、他人事のように楽しそうに肩を揺らした。
「羨ましいぞ!」
「いや全然羨ましくねぇ!」
トゥワイスが一人で頭を抱えて大騒ぎしている。
そこへ、トガが今日もひょっこり顔を出した。
「ちゃん、今日は何するの?」
「今日はフリーだから、今のところ何もないよ」
「! じゃあ今日は私と遊ぼ!」
トガはぱっと目を輝かせると、の両手をぎゅっと握りしめた。
おい待て、なんでそうなる――。
死柄木と荼毘の全身から一気に殺気が跳ね上がる。
その二人を見比べたトガは、むっと頬を膨らませた。
「弔くんと荼毘くんばかり、ずるいのです! いつもちゃん独占してるから、私も今日はちゃん独占したい!」
死柄木と荼毘から発せられる凄まじい威圧感も、トガの無邪気な主張の前には一切通じない。