【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第12章 ヴィラン連合の休息日
◇
また別の日、暗闇の中で煙草の煙がゆっくりと天井へ昇っていく。
荒い息を吐くを腕の中に抱き込み、荼毘は焦げついた指先で、汗ばんだ髪をそっと払った。
「……ったく。相変わらずすぐバテんな」
「誰のせいだと思ってるの。加減って言葉、覚えて」
がジト目で睨んでくる。
その遠慮のなさが、かえって妙に心地いい。荼毘は薄く笑った。
自分の体の内側から焦げつくような復讐の熱。
その中で、この冷えたの肌に触れている時間だけが、不思議と体内の嫌な熱を引き去ってくれる。
「ねえ、荼毘って私のこと、絶対ただの都合のいい体としか思ってないでしょ」
が胸元に顔を預け、あっけらかんと言い放つ。
「あぁ、そうだな。冷却材としては重宝してるぜ」
そう吐き捨てながらも、手はの華奢な背中をゆっくり撫でていた。
はだけた掛け布団を肩まで丁寧に掛け直し、寒がらないようにその体を自分の胸の中へ引き寄せる。
「口ではそう言いながら、手つきはすごく優しいんだけど」
「……うるせぇよ。黙って寝ろ」
『好きだ』とか『愛してる』なんて、反吐が出るような甘い言葉を吐く気は死んでもない。
だが、こうして腕の中で静かに寝息を立て始めたを前に、荼毘はタバコの火を消した。
起こす気にはなれなかった。
そのまま、眠るの頭を静かに撫で続ける。