【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第2章 8月のカタストロフィ【 煉獄杏寿郎 】
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二時間後。
地獄のような数学の補習を終えたは、すっかり魂が抜けかけていた。
「はあ……死ぬかと思った……」
「お疲れ様だったな、!」
ふいにハキハキとした声が聞こえて、は顔を上げる。
校門のすぐ脇。
夏の眩しい日差しを背に受けて立っていたのは、煉獄だった。
「先生……?待っててくれたんですか?」
「うむ!不死川の指導は厳しかっただろう」
「もう、本当に大変でした……鬼ですよ、不死川先生……」
はげっそりと肩を落としながらも、思わず笑みがこぼれてしまう。
さっきまでの疲れなんて、大好きな先生の笑顔を見た瞬間、一気にどこかへ吹き飛んでしまっていた。
「でも……先生が待っていてくれたから、最後まで頑張れました」
「そうか!ならば良かった!」
満足そうに頷く煉獄の姿に、の胸が鳴る。
校門を出て、二人は並んで歩き出した。
もちろん、学校の敷地内や人目のある通りでは一定の距離を保って。
けれど、人通りの少ない路地に入った瞬間、煉獄がそっとの手を握りしめた。
「今日のご褒美に、冷たいものでも食べに行くか?」
「本当ですか!?」
「ああ」
「行きます!どこまでもついていきます!」
ぱあっと表情を輝かせるに、煉獄も優しく目を細める。
大きな手から伝わってくる温もりが愛おしくて、はギュッと握り返した。
こんな毎日がずっと続けばいいのに。
先生とこうやって笑い合える夏が、永遠に終わらなければいいのに。
心から、そう思っていた。