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【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】

第2章 8月のカタストロフィ【 煉獄杏寿郎 】





​***


​二時間後。

​地獄のような数学の補習を終えたは、すっかり魂が抜けかけていた。


​「はあ……死ぬかと思った……」

​「お疲れ様だったな、!」


​ふいにハキハキとした声が聞こえて、は顔を上げる。

​校門のすぐ脇。

夏の眩しい日差しを背に受けて立っていたのは、煉獄だった。


​「先生……?待っててくれたんですか?」

​「うむ!不死川の指導は厳しかっただろう」

​「もう、本当に大変でした……鬼ですよ、不死川先生……」


​はげっそりと肩を落としながらも、思わず笑みがこぼれてしまう。

​さっきまでの疲れなんて、大好きな先生の笑顔を見た瞬間、一気にどこかへ吹き飛んでしまっていた。


​「でも……先生が待っていてくれたから、最後まで頑張れました」

​「そうか!ならば良かった!」


​満足そうに頷く煉獄の姿に、の胸が鳴る。

​校門を出て、二人は並んで歩き出した。

​もちろん、学校の敷地内や人目のある通りでは一定の距離を保って。

​けれど、人通りの少ない路地に入った瞬間、煉獄がそっとの手を握りしめた。


​「今日のご褒美に、冷たいものでも食べに行くか?」

​「本当ですか!?」

​「ああ」

​「行きます!どこまでもついていきます!」


​ぱあっと表情を輝かせるに、煉獄も優しく目を細める。

​大きな手から伝わってくる温もりが愛おしくて、はギュッと握り返した。


​こんな毎日がずっと続けばいいのに。


​先生とこうやって笑い合える夏が、永遠に終わらなければいいのに。


​心から、そう思っていた。





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