【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第2章 8月のカタストロフィ【 煉獄杏寿郎 】
「…………空気を読め、不死川」
小さく吐かれる溜め息。煉獄は身体を起こすと腰掛けてシャツのボタンを留めてゆく。
「見られたくねェなら、まず鍵掛けろ」
「…………」
「煉獄先生?」
「…………よもや。完全に忘れていたな」
「煉獄先生!?」
夏休み真っ盛りの今。
なぜ生徒のが学校に来ているのか。
言わずもがな、数学の補習だ。
それ以外にない。
「行くぞ。補習の時間だ」
「あ、はいっ!」
「おい待てェ。ブラ浮いてんだろうが、ちゃんと着け直せ。襲われてぇのか」
「す、すいませんっ!」
廊下で待つこと数十秒。
再びが出て来た時には、顔が茹でダコのようになっていた。
不死川は思う。待っている間の「ふあっ、煉獄先生っ」という甘ったるい声はおおよそブラ着け直されながらまたどっか触られたんだろ。人を待たせておいてふあもクソもあるか、と。
「頑張って来なさい」
「はい!頑張ります!」
「では頼むぞ不死川」
「おォ。やる気がある生徒にはとことん付き合ってやらねェとな」
不死川の後ろを、小走りでついていく。
その小さくなっていく背中を、煉獄は穏やかな笑みを浮かべたまま見送った。