【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第3章 命短し恋せよ乙女!【 天喰環 】
「……何してるの」
「わかちあってました!」
「………何を?」
「先輩が『好き』って言ってくれた喜びを!」
「…………」
環が固まる。
その横で、ミリオが吹き出した。
「いやぁ、大喜びだよね!ちゃん!」
「ミリオ……」
「朝からずっとニヤニヤしてるらしいよ!」
「ちょっと!言わないでください!」
今度は環まで真っ赤になる。
そんな環を見て、とミリオは楽しそうに笑った。
しばらくして。
「じゃ、俺ちょっと行ってくるね」
ミリオはそう言って、二人から離れていった。
残されたは、環の隣へそっと歩み寄る。
「先輩」
「……なに」
「もう一回聞きたいです」
「無理」
即答だった。
「えー!」
「無理」
「ケチ」
「ケチじゃない……」
は、くすっと笑った。
そして、ほんの少しだけ環の袖をつまむ。
「でも」
「?」
「昨日の『好きだよ』」
環がを見る。
「すっごく嬉しかったです」
「…………」
は、満面の笑みを浮かべた。
「ありがとう、先輩」
そして。
「大好きです!」
環は少しだけ目を見開く。
それから。
照れたように視線を逸らしながら――ほんの少しだけ笑った。
「……うん」
その様子を、少し離れたところからミリオが眺めていた。
「うんうん」
嬉しそうに笑う。
その隣で、照れながらも穏やかな表情を浮かべる環。
ミリオは、ふっと目を細めた。
「環、完全に幸せそうじゃん」
そう呟いたミリオの声は、二人には届かなかった。
――けれど。
きっと今の環にとって、の「好きです」は、もう困る言葉なんかじゃない。
毎日聞きたくなるくらい、大切な言葉になっていた。
【 命短し恋せよ乙女!】