【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第3章 命短し恋せよ乙女!【 天喰環 】
***
その日の昼休み。
は真っ先に3年棟へ向かった。
今日の目的は――環ではない。
「ミリオ先輩ー!!」
廊下に響き渡る声。
「おー!ちゃん!」
向こうからミリオが手を振る。
は勢いよく駆け寄った。
「聞いてください!!」
「聞く聞く!」
「先輩が!」
「うん!」
「好きって言ってくれました!!」
「知ってる!!」
「………え」
即答だった。
「環から聞いた!」
「なんで!?」
「顔真っ赤にして報告してきたから!」
「嘘!?」
ミリオが大爆笑する。
「あの環がだよ!?」
「うわぁぁぁ……!」
が頭を抱える。
恥ずかしい。
でも、それ以上に嬉しい。
「でもさぁ」
ひとしきり笑ったあと、ミリオが少しだけ優しい顔になった。
「環、本当に頑張ったと思うよ」
「……え?」
「ちゃんが思ってる以上に」
は黙ってミリオを見る。
「環、人に気持ち伝えるの苦手だからね」
「…………」
「『好き』って言葉、あいつには結構勇気いるんだ」
の胸が、じんわり温かくなる。
「だから――大事にしてあげてね」
は、少しだけ目を細めた。
そして。
「もちろんです!」
嬉しそうに笑って答えた、その時。
廊下の向こうから、環が歩いてくるのが見えた。
「あ、環だ!おーい!」
ミリオが大きく手を振る。
環は二人を見つけた瞬間、嫌な予感しかしない顔になった。