【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第3章 命短し恋せよ乙女!【 天喰環 】
「は……明るくて」
「うん」
「俺と違って、誰とでも話せて」
「うん」
「笑ってると……安心する」
どくん。
心臓が、大きく跳ねた。
「だから……」
環が俯く。
少しだけ震える声。
それでも、ちゃんと言葉にしようとしている。
「…………好き、だよ」
「…………」
声は小さかった。
けれど。
確かに聞こえた。
「…………え」
「………」
「今、なんて?」
「……もう言わない」
「だめ!!」
食い気味の叫び声に、環がびくっと肩を震わせる。
「もう一回!」
「無理」
「お願い!」
「無理」
「先輩!」
「無理……」
「一回だけ!」
「もう言ったから……」
は両手で顔を覆った。
「…………」
嬉しすぎる。
顔が熱い。
ずっと、自分ばかり「好き」「好き」と言ってきた。
だからこそ。
たった一度。
好きな人から返ってきた「好きだよ」は――
想像していたより、ずっとすごかった。
***
そして翌日。
は、朝から様子がおかしかった。
「…………ふふ」
ニヤニヤ。
「ふふふ……」
ニヤニヤ。
「、怖いよ!?」
クラスメイトに心配されるほど、ずっとニヤニヤしている。
しかし。
「えへへ……」
まったく気にしていない。
むしろ幸せオーラが隠しきれていなかった。
――先輩が好きって言ってくれた。
思い出すだけで、顔が緩む。
昨日の声。
昨日の表情。
そして。
――「好き、だよ」
「…………えへへ」
「だから怖いって!」