【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第3章 命短し恋せよ乙女!【 天喰環 】
「環ってさぁ」
ミリオが突然、環の肩に腕を回した。
「絶対嬉しいよね?」
「え……」
「毎日こんなに好き好き言われて」
「ちが……」
「違わないでしょ?」
も興味津々で環を見る。
「先輩、嬉しいですか?」
「…………」
逃げ場がない。
環はしばらく俯いたあと。
「……その」
「その?」
「……嫌じゃない」
「…………!」
の目が大きくなる。
ミリオは嬉しそうに、環の肩を抱く腕にぎゅっと力を込めた。
「環ぃー!」
「うるさい、ミリオ……」
「今の聞いた!?ちゃん!」
「聞きました!」
の顔がぱっと明るくなる。
「『嫌じゃない』って!」
「うん!」
「勝った!」
「何に!?」
ミリオが大笑いする。
その横で、環は真っ赤になっていた。
***
それからも。
「先輩、好きです!」
「……うん」
「先輩、好きです!」
「知ってる」
「先輩、好きです!」
「……ありがとう」
最初は困っていた。
次第に慣れて。
やがて――
が来ると、少し嬉しそうにするようになった。
その変化を、一番近くで見ていたミリオは当然気付いている。
「環、慣れちゃったねぇ」
「……慣れてない」
「いや、慣れてるよ」
「慣れてない」
「じゃあさ」
ミリオが、いたずらっぽく笑った。
「ちゃん。明日から『好き』って言うのやめてみる?」
「え?」
その瞬間。
環の動きが、ぴたりと止まった。
「…………」
ミリオが横目で見る。
「ほら」
「……なに」
「今、めちゃくちゃ反応した」
「してない」
「した」
「してない」
「したって」
「……してないから」
環は気まずそうに視線を逸らす。
けれど、その反応だけで十分だった。
どうやら環はもう、の「好きです!」を――嫌なものだとは思っていないらしい。