【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第3章 命短し恋せよ乙女!【 天喰環 】
「あ、、今日のカラオケなんだけど――」
廊下の角から現れた拳藤が声をかける。
だが。
「ごめん、先に行ってて!」
「え、あ、オッケー……」
はそれだけ言うと、プリントを抱えたまま、
ビュンッ。
風のように走り去っていった。
「…………」
その背中を見送る拳藤。
隣にいた物間が首を傾げる。
「なにあれ?」
「さあ……」
二人には、何が起きたのかさっぱり分からなかった。
***
「相澤先生!」
職員室の扉が勢いよく開く。
「頼まれてたプリントです!」
ドンッ、と机に置く。
「そして大変です!」
「………どうした?」
書類から顔を上げた相澤に、は真剣な顔で告げた。
「まずいです!」
「何が」
「私……ついに恋しちゃいました!」
「帰れ」
「先生ひどい!」
即答だった。
相澤は何事もなかったかのように書類へ視線を戻す。
「可愛い生徒が恋したんですよ!?」
「自分で言うな」
「それも人生初の一目惚れ!相手が気になりません!?」
「ならねぇ」
「3年の天喰先輩です!!!」
「…………」
聞いてもいないのに言いやがった。
だが、その名前を聞いても相澤の表情は変わらない。
「だから、天喰先輩のことについて教えてください!」
「…………」
「相澤先生なら色々知ってますよね!?個性とか、性格とか!」
「帰れ。仕事の邪魔だ」
天喰はヒーロー科だ。
1年の頃に担任をしていたこともある。
だから、あいつのことならある程度知っている。
だが――
恋する生徒のために、わざわざ情報提供してやる義理などない。
「お願いします!」
「断る」
「お願いします!」
「断る」
「先生ぇ~!」
「うるせぇ」
しばらく押し問答が続いた、その時。