【ごちゃまぜ】SHORT STORY【ヒロアカ】【鬼滅の刃】
第13章 Trick or Secret 〜いつもと違う、彼の顔〜
「う……じゃ、じゃあお菓子あげるから許して! はい、ハロウィンチョコ!」
小さくラッピングしたチョコを取り出して差し出すと、電気はそれを受け取る代わりに、私の手首をパシッと掴んだ。
いつものお調子者な笑顔はどこにもなく、ゴールドの瞳がじっと私を見つめてくる。
「……いや、お菓子じゃ誤魔化されねぇって。可愛すぎんだけど」
「え……」
手首を引かれ、気づけば壁際まで追い込まれていた。
電気は私の逃げ道を塞ぐように片手を壁につき、もう片方の手で腰を引き寄せる。
急に変わった彼の低い声。いつもの軽やかさからは想像できない男らしさに、心臓が跳ね上がった。
「パーティー中はみんながいたから我慢してたけどさ……二人きりになったら、もう無理」
「電気……っ」
いつもとは違う距離で見つめられ、思わず声が詰まる。
「イタズラすんのはそっちの仕事かもしれないけど……今夜は俺がイタズラしても、文句言うなよ?」
耳元で意地悪く囁かれ、熱い吐息が頬をかすめた。
いつもの賑やかなクラスメイトから一瞬で「男の顔」に変わった電気。
そのギャップに、胸の鼓動はますます速くなっていった。