• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

【ブルーロック】GAGAMARU symphony

第5章 噂の野生児


そこで二人は何やらアイコンタクトをとって頷く。
そして、いきなり二人はガバッと頭を下げた。
いきなり二人の頭が近づいてきたので頭突されるのかとビクリと身体が反応する。
で、何を言うのかと思ったら。

「我牙丸を解放してやってください!」

え?

「あぁ見えて、我牙丸。サッカー部のエースなんです!アイツがいないと勝てないんです!」

え??
話が全然見えない。
なんで我牙丸くんがサッカーするのと私が関係あるんだろうか?

なおも頭を下げ続ける二人。
二人が頭を下げているから二人の向こう側までよく見える。
何事かと教室にいるクラスメイトほぼ全員がこちらを見ている。
とりあえず二人には面を上げてほしい…

「あ、あの…ちょっと何を言ってるのかわからないんですけど…まず、頭上げてもらっていいですか…?」

私が恐る恐るそう言うと、二人も恐る恐る頭を上げて私を見た。
いや、なんで屈強なスポーツマン二人がちょっと怯えたような目で私のこと見てるの?
ますます訳がわからなくなる。

「あの…なんで我牙丸くんがサッカーするのに私が関係するんですか?…解放ってなんですか?」

私が質問すると二人は気まずそうに口籠って、また目を合わせた。
そんな二人に視線を送って話し出すのを待っていると意を決したように片方が(まだどっちが佐藤くんでどっちが鈴木くんかわからない)口を開いた。

「いや、青木さんが我牙丸のこと舎弟にしたって噂を聞いて」

は?

「月曜日に我牙丸が青木さん転ばせて、昼休みにどっかに連れて行かれてから我牙丸が青木さんの後をついて歩くようになったって…」

いや、月曜日、『一緒に来て』っては言ったけれども!

「んで、確かにアイツ、朝練早めに切り上げて青木さんの登校出迎えてるし…」

いや、それは我牙丸くんが勝手に加重トレーニング開始しただけです。

「昼休みも毎日青木さんと一緒にいるみたいだし…」

いや、だって我牙丸くんが勝手に犬走りに来るんだもん。

「青木さんの家、カタギじゃないって噂も聞いて…」

いや、うち、共働きの一般家庭ですけど!?
バリバリカタギですけど!?

「このまま我牙丸が部活来なくなって、そっちの世界に行ったらどうしようって思って…」

そっちの世界ってどっちの世界ですか…?
もうどこからツッコんでいいかわからない。
/ 72ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp