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【ブルーロック】GAGAMARU symphony

第5章 噂の野生児


そんな日々をあと三日ほど過ごしてようやく一週間が終わろうとしていた金曜日。
三日間、朝の加重トレーニングは一日一歩ずつ増えていったし、
昼休みの終わりに我牙丸くんと一緒に廊下を歩いている時に向けられる視線の主をチラリと窺い見ることができるまでに慣れてきてしまった。
で、視線の主と目が合うとコソコソ話していたのをやめて、パッと目線を逸らされた。
結構みんなそんな感じ。
でも、向けられているのが嫌悪とか憎悪とか、そんな感じじゃないんだよね。
かと言って、ポジティブな興味とかでもない。
いや、本当、何なんだろう。

そう思いながらも午後の授業が終わり、やっと週末に逃げ込める。
早々に帰ろう、と思っていた。
今、隣の席に我牙丸くんはいない。
ホームルーム終了直後に先生に呼ばれて連れて行かれた。
我牙丸くんが何をやらかしたかわからないけど、絶対先生を困らせている自信がある。
先生、ご愁傷さまです。
ここ最近、我牙丸くんとは朝と帰りの挨拶は交わしていたんだけど、いないんじゃしょうがない。
挨拶するためだけに残っているのも変だから、ここは颯爽と帰らせてもらおう。

そう思ってた時だった。
視界の端で誰かが私の机の横に立った。

「すみません…青木さん。ちょっと話、いいスか?」

人影に気づいた次の瞬間にはそう話しかけられてて、顔を上げたら男の子が二人立っていた。
同じクラスの…名前はごめんなさい。
でも、たぶん我牙丸くんと同じサッカー部の。
たまに我牙丸くんとじゃれているところを見かける。
その二人が私に何の用だろう?

「…今、いいスか?」

何も答えない私にもう一人が再び訊いてきた。

「あ、はい」

てか、我牙丸くんほどじゃないとしてもこの二人もまぁまぁ身長がある。
そんな二人が座ってる私を取り囲むように立っているんだから窓際の席の私としたら逃げ場がない。
結局、話を聞くしか選択肢はない。
この場合、私は立っている二人に倣って立ち上がった方がいいんだろうか?
それとも、座ったまま話を聞いてもいいものだろうか?
そんなことすら決められないまま、結局は座ったまま二人を見上げていた。
立っている男子二人は何やら神妙な面持ちで、私もどこか緊張してしまう。

「えっと、俺ら、同じクラスの佐藤と鈴木ッス」

「あ、はい」

「俺ら、ガガ…いや、我牙丸と同じサッカー部何スけど…」
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