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【ブルーロック】GAGAMARU symphony

第2章 隣の野生児


考えても思い当たる節がない。
案外、理由なんてないのかもしれない。
ただの気まぐれ。
だって、我牙丸くんって何考えてるかわからないし、なんか天然そうだし、きっとそのうち前みたいに私のことなんて構わなくなるはず。
それまでそれとなく接しておこう。

そう思って次の日からも朝の挨拶と帰りの挨拶くらいを軽くして、他の時間は我牙丸くんがこっちを見てても気づかないふりをした。
昼休みはこの前見つけた外の犬走りで過ごした。
雨が降っても上手いこと雨が当たらない場所で、本当に完璧な場所だった。
こんな場所に出会えたんだからその点では我牙丸くんには感謝しかない。
そうして数日過ごしたそんなある日。
いつものように犬走りに座ってお弁当を食べながらスマホで動画を見ていた。
SNSで流れてくるほっこりするような動物の動画。
たまに見ているからかおすすめ動画で上がっていることがある。
それを見てた。
今日はジャイアントパンダの赤ちゃんがコロコロ転がっている動画。
これは誰が見たって可愛い。
片目をつぶって見たって可愛い。
何回見たって可愛い。
何なら動画に当てられているBGMや効果音もバッチリ合ってる。
次の動画はコロコロ繋がりなのかゴマフアザラシの白い赤ちゃんがコロコロ転がって最後に目を閉じた姿が穏やかな微笑みに見える動画。
最高に可愛い。
次にスクロール。
またコロコロ繋がりなのかフンコロガシが糞を転がしてる。
虫は嫌いなので一瞬で次にスクロール。
今度はアライグマがサツマイモを手の中でコロコロ転がして洗っている動画。
そうそう、こういうのが見たいんだよね。

お弁当を食べ終わるまで動物の癒し動画を見て、お弁当が食べ終わったので一度見るのをやめた。
お弁当を片付けようとスマホから目を離して、太ももの上の弁当箱を見た。
その視界の端。
自分のものじゃない大きな足が見切れている。

「ヒッ…!」

瞬時に身体がビクリも飛び上がって、勢いに押された呼吸が喉で引っかかって出てきた。
反射的にそちらを見てしまう。
そこにはいつも隣にいるどんぐり眼。
もう逸らせないくらいバッチリ目が合ってしまってる。

「我牙丸くん…どうして、ここに…?」

何か言わなければとバクバクと早打ちする心臓を押さえながらようやく言葉にする。

「歩いてたら、透がいたから」

当たり前のようにそう返された。
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