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【G@lileo】音色の方程式

第5章 『識別る』




 「今、湯川先生って言った!?」

 「え、うん」

 「湯川学先生!?」

 「そうだけど」

 「どこ!?」

 「あそこ」


 私が指差すと、彼女は窓の外へ目を凝らした。


 「……え、待って」

 「何?」

 「本当じゃん!!」


 その声につられて、
 近くにいた部員まで顔を上げる。


 「何?」

 「湯川先生いる!!」

 「え、嘘。あの物理の?」

 「どこどこ?」

 「あそこ!! ベスト着てる人!!」

 「え、あれ湯川先生!?」

 「白衣じゃないから一瞬分かんなかった」

 「初めて生で見たかも」

 「ていうか、なんでここにいるの?」

 「……やっぱ普通に格好いいね」

 「ちょっと!!」


 指揮者から声が飛んだ。


 「そこ、ちょっとうるさいよ!!」

 「すみません!!」


 慌てて前を向く。
 けれど、隣からすぐに小さな声が飛んできた。


 「ねえ」

 「何」

 「あんた、湯川先生と知り合いなの?」

 「……まあ」

 「まあ!?」

 「声!!」

 「だって、あの湯川先生だよ!?」

 「分かったから」

 「なんで知り合いなの!?」

 「色々あって」

 「色々って何!?」

 「後で話すから!!」


 どうにか話を切り上げる。



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