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クズでごめん、

第4章 Lazy Night



「ねー、勝負したら強そう?」
「お前さ、」
「私強そうでしょ」
「……もしかして。
 居酒屋で言ってたあの自信満々の、強いってそれ由来かよ」
「気づくの遅くない?」
 
さっき居酒屋の店長に『私、強いんで』って言ってたアレだ。
メンタルとか我慢強さじゃなくて、
ただ勝負下着を装備してるから強いという意味。
こんな薄っぺらで防御力が上がったとでも言うというのか。
 
「バカじゃねーの。勝負下着の『勝負』はそういうんじゃねぇよ」
「でも『勝負』って言うじゃん」
「ガキか。誰と戦うつもりだよ」
「休日出勤」
「戦う前から負けてんだろ。明日は禁止されてんだから」
「あ、そうだったわ」
 
呆れてため息をつくと、冷めかけたクロワッサンピザの箱を開ける。
チーズが少し固まりかけていた。
 
「ほら、お前が脱ぎ散らかしてくだらない装備自慢してるからピザ冷めた」
「レンジでチンすればいいじゃん」
「これクロワッサン生地。レンジに入れたら湿気っぽくなって終わりだ」
「じゃあトースター」
「トースター? 新しく買ったのか?」
「ない」
「だろ?」
 
結局、少し冷めてサクサク感が減ったピザ。
せっかくのお気に入りのピザが
無駄な会話の時間という継続ダメージを受けていた。

「可もなく不可もなく、になっちゃった」
一口食べたリカが呟く。

「冷めてるからかなー。
 次からはオーブン持ってきて温め直してよ」 
「なんでそうなるんだよ」
「私に単一レンジ勧めたの、あんたじゃん」
「できるだけ安くて小さいのがいいって言ったの、お前だろ」

そういえば、あのときも俺がいくつか候補を出した。
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