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クズでごめん、

第3章 Lazy Ex


俺はいつも通り定時で上がり、駅前のコンビニに寄る。
新作のアイスの棚をチェックするのは、もう癖みたいなものだ。

「昨日食べた」なんてまた言われないように。
一通り目を通してからタバコだけ買う。
 
会計を済ませながら、スマホを取り出す。
『飲み会なくなったから暇』

飲み会の予定なんてなかった、
それどころか予定あるって可愛い子からの誘い断ったばかりだ。
嘘をつくことにすら慣れている自分がいる。
既読はすぐについた。相変わらず返事は遅い。
それでも、無視されないことは分かっている。

しばらくして、スタンプがひとつ。
パソコンの前でキーボード打ち込んでる猫。
仕事中ってこと。
俺が「お前っぽい」と言い張って、あいつに送ったスタンプ。
律儀に使ってくれてる、それだけなのに顔が緩む、
まだ、大丈夫だ。そう言い聞かせる。

『比較的暇早めに終わる職場か家?』
雑すぎるあいつの返事。予定を合わせてくれるらしい。
あいつの職場の最寄り駅か自宅の最寄り駅、
どちらで待ち合わせをするか、ってこと。

仕事詰まってるなら既読にすらならないから忙しくはないようだ。
無駄なラリーを面倒がる。
だから俺は会う前しか連絡しないし、あいつも会えるときしか返事しない。

日記みたいなメッセージ、来たことない。
でも、たまに唐突にどこかの猫の写真は送ってくる。
道の真ん中で寝てるやつとか、知らない家の塀を歩いてるやつ。
そういうときは大体暇してる時だから時間が合えば会いに行ってた。

『会社の最寄りのほうが近いからそっちで待ってる。
 早いだろうけど20分後くらいには着いてるから』

送信後すぐに既読になるだけ。
適当なスタンプ押すとまた既読になる。多分読んでる。
それでいい。

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