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愛しのサプフィール

第12章 冬毛


太くて硬いゴワついた毛並みに、サプフィールが少し戸惑ったように言った。
「この感触、どこかで……」
「ええ。屋敷で使っている髪や衣服用のブラシは馬のたてがみや尻尾の毛から作られている物もあります」
「どうりで。私たち……毎朝馬のお世話になってたんですか」
毎日ソーニャが丁寧に自分の髪を整えてくれる時間を思い返しながらサプフィールが呟く。
「そういう捉え方もできますね」
スヴェトザールは少し口角を上げながら頷いて返す。
それからしばらくの時間、サプフィールは心ゆくまでヴェスニャクの毛並みを堪能して過ごした。










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