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【H×H ミルキ】夏の大作戦 〜軽井沢に行きませんか?〜

第6章 恋のバトンタッチ


イルミは二人を見比べた。

「ほら……挨拶したら?」

「わ、分かってるよ!」

ミルキはゴクリと息を飲み込むと穂乃果へ向き直った。 

「ええ、んー、あの……」

「は、はい!」

「……よ、よう」

「……こんにちは」

「…………」

「…………」

イルミは腕を組んだ。

「……終わり?」

「うるせえ!」

イルミは黙った。
ミルキも黙った。
穂乃果も黙った。
三人の間を、生暖かい風が通り抜けていく。

やがてイルミが腕時計を見た。

「……じゃ、俺はこれで」

「おい!」

ミルキが反射的に呼び止めた。

「何?」

「いや、その……!」

「遅刻した分の報酬を負けろって話?」

「そうじゃねえよ!」

「じゃあ、何?」

「…………」

イルミは腕を組むと、首を傾げた。

「普段は普通に喋ってるんでしょ?」

「そりゃそうだけどよ!」

「ゲームしてる時とか」

「当たり前だろ!」

「じゃあ、普通にゲームの話すれば?」

「…………」

ミルキが固まった。
穂乃果も困惑したまま固まっている。

イルミは少し考えてから続けた。

「昨日も話してたじゃん。穂乃果が最近やってるゲームの新しいイベント。攻略ルートがどうとか」

「お、おい!」

「あと、今日のランチの後に何するかも、ずいぶん考えてたよね」

「イル兄っ!」

「天気が変わった時の予定まで作ってたでしょ」

「もういい! 分かったから!」

「でも、ミルキが何も話さないから穂乃果だって困ってるじゃん」

「そ、それは……」

「俺は、お前を応援してるんだよ」

「どこがだよっ!!」

イルミは一旦口を閉じて、少し考えてから、また開く。

「……ファイットォー!」

「なんなんだよっ、もう!」

「いや、わかりやすく応援してみた」

「はあっ?」
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