• テキストサイズ

【呪術廻戦】五条悟の恋愛事情【R指定】

第10章 結婚しない


やっと迎えに来てくれた彼女の、嬉しそうに伸ばした手を握った。




椿は、強くなった昴を見て満足していた。

あの時から、その笑顔の裏で、いつか禪院直哉を殺すための“犬”として昴を側に置いたのだ。



椿の爪が食い込んでいる皮膚から血が流れた。

昴は思い出から現実に戻るように、白くなるほど力を入れている椿の指を見た。




あの時差し出された手と同じように、白く細い指だった。




息を吐くと、体の力が自然に抜けた。

椿に特別なことを望んでいたわけでは無かった。





ただ、毎夜悪夢に苦しむ椿を救ってあげたい。

そんな気持ちで側に居た。





「……分かりました。」

昴は目を伏せると、自分の手首を掴んでいる椿の手に触れた。

昴の声が聞こえると、ようやく椿の体の強張りが解かれていく。




椿は昴の手を掴んだまま、彼の手に額を付けた。

自分の手にうつ伏せになり、肩を震わせている椿を黙って見下ろした。

/ 283ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp