• テキストサイズ

【呪術廻戦】五条悟の恋愛事情【R指定】

第10章 結婚しない


椿は宙を見ながら、充血で赤く染まった目を見開いていた。

まだ噛み締めている唇から、血が流れているのが見えると、昴は彼女の下唇を引き下げる。




「……もういや……。」

散々叫んで掠れた声が赤い唇から漏れた。




椿の目がギロリと昴を捉えると、彼の手首を爪が食い込むほど握りしめた。




「…もう耐えられない…悟が希望にならないのなら…。」
































「あなたが禪院直哉を殺して。」




そう昴に命令する椿の顔は正気には見えなかった。




昴は狂っている自分の主を見ながら顔を顰めた。




ふと、何故椿が自分を引き取ったのか。

理由がやっと分かった。




昴が椿にする慰めは、抱き締めることでも、側にいることでもなくて。





禪院直哉を殺すこと。




それが椿が昴に望んでいたものだと気が付いた。




『帰ろう。昴。』




三年前に16歳になった昴に手を差し出した椿の笑顔を思い浮かべた。
/ 283ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp