【ヒロアカ】Until You Live【爆豪勝己】
第3章 【二巡目】
芦戸がシャッターを切りまくる。
「えー! 爆豪がプレゼント!? やばくない!? 激レアじゃん!」
「うるせぇ。髪ボサボサでチョロチョロ歩かれると目障りなんだよ、俺が」
言い訳がどんどん雑になってきている。しかし、透はそういう男の照れ隠しの機微に疎いのか、それとも単に純粋に嬉しいだけなのか、白い肌の頬をほんのりと林檎のように赤く染めていた。
爆豪の目を真っ直ぐ見ることは気恥ずかしくてできなかったが、頬を染めたまま、心底嬉しそうに柔らかく笑う。
「あ、ありがとう……爆豪くん」
その笑顔だった。
昨日、一巡目の世界で部屋の扉を開けた先で、あいつが最後に俺に見せた、あの全く同じ愛おしい笑い方。
それが脳裏の血塗られた凄惨な記憶と一瞬で重なり、爆豪の胸の奥が、雑巾を絞られるようにぎゅっと痛烈に締め付けられる。
(守る。今度は、絶対に――)
爆豪はたまらなくなってガバッと完全に顔を逸らした。その耳の先が、隠しきれず真っ赤に染まっている。
カシャッ。
すかさず芦戸の手元でシャッターが押され、爆豪の赤くなった耳と顔がドアップで激写された。
「消せ、クソピンク」
「やだ♡」