第5章 誤読と美術館
当日。
服、服が、決まらない…!
これはいつもの格好すぎ?! でもこっちは気合い入りすぎ、これ着るならいつもよりちゃんとメイクしないと変、でも一人だけ張り切ってる人になっちゃう……!
シシィは鏡の前で、もう何回も着替えては頭を抱えため息をついた。
絶対こんな大騒ぎしてるの、わたしだけじゃん……。
一方、ノルバート。
今日!!!
美術館、10時待ち合わせで大学から出発。
シシィと、シシィと二人で学外へ……!
あんなに大学では一緒にいるのに、外出は初めてだった。
落ち着け。
シシィは安全面で頼ってくれたのであって、そういうあれではない。だから今日はあくまで護衛だと思え。変なそぶりを漏らすなよ。
その自戒とは裏腹に、ノルバートは何度も時計に目をやってはそわそわしていた。