第2章 虎杖悠仁
【止まらないキス】
「…ロロ」
名前を呼ばれて振り向くと、虎杖が少しだけ照れたように笑った。
「今日、なんか会いたかった」
「毎日会ってるのに?」
「それとこれとは別」
そう言って一歩近づく。指先がそっとロロの手を包み込んだ。
「キス、してもいい?」
頷くと、虎杖は安心したように微笑んで、優しく唇を重ねた。短く、柔らかな口づけ。離れたかと思えば、またすぐにもう一度。
「…もう一回」
「ふふ、さっきしたよ?」
「足りない」
照れくさそうに笑いながら、また軽く唇を重ねる。一度、二度、三度。触れるたびに優しく笑い合って、どちらからともなく額を寄せた。
「こんなにキスしたくなるなんてさ」
虎杖は少し困ったように笑う。
「会えなかった分、全部取り戻したい」
「欲張り」
「うん、ロロにだけは」
その言葉に胸が熱くなる。ロロが照れて視線をそらすと、虎杖はくすっと笑って頬にも軽く口づけを落とした。
「こっちも」
反対の頬にも、もうひとつ。
「ここにも」
「もう、何回するの?」
「数えてない」
「じゃあ終わらないね」
そう言うと、虎杖は目を細めて笑った。
「終わらなくてもいい。明日も、明後日も。そのたびに1回ずつ…いや、10回くらいキスしよう」
「欲張りすぎ」
笑いながら肩を軽く叩くと、虎杖は「ばれた?」と照れ笑い。その笑顔が愛おしくて、今度はロロの方からそっと口づける。一瞬驚いた虎杖は、すぐに嬉しそうに笑った。