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短編

第2章 虎杖悠仁


【来世】


「もしさ」

夕焼けに染まる帰り道で、虎杖がぽつりと口を開いた。

「来世って、本当にあると思う?」

突然の質問に、ロロは少し首を傾げる。

「どうだろう。でも、あったら素敵だよね」

そう答えると、虎杖は照れくさそうに笑った。

「俺さ、もし生まれ変わっても、またロロを好きになる気がする」

あまりにも真っ直ぐな言葉に、思わず足が止まる。

「え…?」

「だって、今の俺がロロを好きなのって、理由とか理屈じゃないから」

照れ笑いを浮かべながらも、その瞳だけは真剣だった。

「来世で名前が違っても、顔が違っても、きっと探す。何億人いても、あ、この人だって分かる気がするんだ」

胸が熱くなる。

「そんなの、見つからなかったら?」

少し意地悪を言うと、虎杖は自信満々に笑った。

「見つけるまで探す。百年でも千年でも。だって俺、ロロを好きになるの、得意だから」

そう言って、ロロの手を握る。温かくて、大きな手。

「今世だけじゃ足りない。だから来世も、その次も、そのまた次も。ずっと君の隣にいたい」

夕日に照らされた横顔は、少し照れながらも優しかった。ロロは握り返し、小さく笑う。

「じゃあ約束。来世でも、その次の人生でも、見つけてね」

虎杖は迷いなく頷いた。

「もちろん」

愛する心は、来世までじゃ終わらない。何度生まれ変わっても、君だけを好きになる。
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