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短編

第2章 虎杖悠仁


【声フェチ】


「私、声フェチなんだよね」

「そうなんだ?どんな声が好きなの?」

ロロは少し考えてから指を折る。

「悠仁の声はもちろん好き」

「えっ、俺?」

「うん。元気が出る声」

虎杖は照れくさそうに笑った。

「ありがと」

「あと、五条先生の声も好き」

「先生かぁ。確かに、先生って声だけでも目立つよな」

「そうそう。それにね、宿儺の声も結構好き」

その名前に虎杖は一瞬複雑そうな表情を浮かべたものの、すぐに苦笑いした。

「…そっか」

「怒った?」

「いや、怒ってないよ。声の好みって自由だし」

そう言いながらも、どこか納得していない様子だ。ロロはその変化に気づき、小さく笑った。

「でもね」

「ん?」

「好きなのは声だけ。一緒にいて安心できるのは悠仁だし、ずっと聞いていたいって思うのも悠仁の声」

虎杖は目を丸くした後、照れたように笑う。

「それ反則だって」

「本当のことだもん」

「じゃあ、もっといっぱい話そうな」

「うん!」

虎杖の明るい笑い声が響く。その声を聞いたロロは、やっぱり一番好きなのはこの声だと、改めて思うのだった。
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