• テキストサイズ

短編

第1章 五条悟


【イエスかはい】


「イエスかはいで答えろ」

五条はいつもの軽い笑みを浮かべながら、逃げ道を塞ぐように言った。

「…それ、選択肢一個しかないじゃん」

呆れたように返すと、五条は満足そうに目を細める。

「正解。僕に反論するなんて100年早いね」

高専時代から変わらない、少し意地悪で、自信満々な態度。でも、本当に困った時に一番最初に駆けつけてくれるのも五条だった。

「で?僕のこと好き?」

突然の問いに言葉が詰まる。

「イエスかはい」

「またそれ?」

「だって、どっち選んでも僕が嬉しいから」

ふざけているようで、その瞳だけは真剣だった。最強と呼ばれる男の、誰にも見せない不器用な独占欲。

「…はい」

小さく答えると、五条は満足そうに笑う。

「よくできました」

からかうような声なのに、触れる指先は優しかった。

「ちなみに僕の答えも、はい」

「何が?」

「君を大事にするかってこと」

五条は、いつもの調子で笑った。

「答えは決まってるでしょ。はい、以外ないじゃん」
/ 189ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp