第15章 日向翔陽
【向日葵】
夏の日差しが降り注ぐ午後。ロロは庭に咲いた大きな向日葵を眺めていた。
「うわっ、すげー!」
後ろから聞き慣れた声がして、振り返る。
「翔陽?」
日向が、向日葵を見上げながら目を輝かせていた。
「これ、めっちゃデカい!」
「翔陽より大きいかもね」
「えっ、俺より!?」
慌てて背伸びをする日向。
「…ほんとだ」
「ふふっ」
ロロが笑うと、日向もつられて笑った。
「でもさ」
日向は向日葵の隣に並び、ロロを見る。
「俺、向日葵好きだよ」
「どうして?」
「だって、ずっと太陽のほう向いてるだろ?」
そう言って、にっと笑う。
「俺も、好きなものにはまっすぐ行きたい!」
「…好きなもの?」
「うん!」
日向は少しだけ照れながら、ロロを見る。
「だから、これからも一緒にいてくれたら嬉しいな」
真っ直ぐな言葉に、ロロの頬が熱くなる。その横で、向日葵が夏の風に揺れていた。