• テキストサイズ

SW異銀河から落ちてきた言葉の通じない謎の親子を保護しました

第3章 居候の始まりとおかしな日常


(……いや、なんで鎧の上から着ちゃうの!?)
星子は心の中で激しくツッコミを入れた。

彼女としては、当然その物々しい金属の鎧を脱いで、生身の体にパーカーを着てくれるものとばかり思っていたのだ。
しかし、男にとってアーマーを脱ぐという発想は、最初から完全に論外だったらしい。

結果、男の姿はとんでもないことになっていた。

「……ウゥ……」
ヘルメットの奥から、心なしか窮屈そうな、低いうなり声が漏れる。

地元の衣料品店で見つけてきた大きめのパーカーだったが、頑丈なベスカー鋼の厚みと、左右に張り出した巨大なショルダーガード(肩当て)のせいで、生地は破れそうなほど限界までパツパツに張り詰め、ミシミシと悲鳴を上げていた。
さらに無理やりフードを被ったものだから、ヘルメットの硬く角張った輪郭が布越しにくっきりと浮かび上がり、まるで『無理に服を着せられた巨大なロボット』のようになっている。
一目で「堅牢な何かを中に着込んでいる」とわかる、あまりにも異様でコミカルな男が完成してしまった。

「キャッキャッ、キャッ!」
それを見た畳の上の緑の子が、いつもと違う大男のユニークな姿が純粋に面白かったのだろう、まるで人間の赤ちゃんのような無邪気な笑い声を響かせた。
短い手で床をトントンと叩きながら、大きな耳をピンと立たせて大喜びしている。

大男のヘルメットがカチリと下を向き、楽しそうな相棒を無言で見つめるような静かな時間が流れた。

男はパツパツの袖を引っ張り、腕のガントレットや腰の銃を触ろうとしたが、布が突っ張ってうまく手が届かない。
これではいざという時に素早く動けないと判断したのだろう、男はすぐにパーカーの裾を掴み、一気に頭から脱ぎ捨ててしまった。

そして男は星子の前にすっと立ち、自分の肩の大きな鎧を指さしてから、そこから大きく両手を広げるジェスチャーをしてみせた。
『もっと、ずっと巨大なサイズの服はないのか』と、男は無言で要求しているのだ。
/ 21ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp