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SW異銀河から落ちてきた言葉の通じない謎の親子を保護しました

第3章 居候の始まりとおかしな日常


初詣の神社はかなりの人混みになるため、大柄なディンを連れて行くのは少し勇気がいる。
けれど、星子はこの胸が締め付けられるほど愛らしいグローグーの顔にはどうしても勝てなかった。
「……わかった。もうすぐお正月だから、みんなでお参りに行ってみようか。美味しいもの、たくさんあるよ」

星子が少し困りながらも笑顔で頷くと、ディンは何かを理解したように、黒いフードの奥で静かに一度だけヘルメットを縦に振るのだった。



さらに驚くべきことに、二人は星子が仕事でいない昼間の時間も、独自のコミュニティを築き始めていた。

ある日の昼休み、星子が工務店の用事でたまたま自宅近くの農道を車で通りかかると、信じられない光景が目に飛び込んできた。

寒空の下、近所のおじいちゃんたちの畑の真ん中に、超特大の黒いパーカーを着たあの大きな男が立っていたのだ。
ディンは畑仕事用のクワを大きな手袋でしっかりと握り、人並み外れた怪力で、驚くほど真っ直ぐに美しい畝(うね)を耕していた。
冬の冷たい空気の中、その背中からは男の尋常ではないパワーが伝わってくる。

「おーい、ディンさん! これ、休憩に温かいお茶ね!」
畑のあぜ道から、近所のおばあちゃんが親しげに声をかける。

するとディンは、静かに会釈をしてクワを置き、隣の野菜コンテナの側へと歩いていった。
そこでは、近所の人たちからふかふかに蒸した温かいサツマイモを貰ったグローグーが、小さな三本の指でそれを大切そうに持ち、「ぴゃーぁ!」と大喜びで口に運んでいるところだった。

言葉は通じないはずなのに、ディンの生真面目な仕事ぶりと、グローグーの愛らしさは、いつの間にか地元の農家の人たちの心を完全に掴んでしまっていたようだった。
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