第1章 夏灯りの約束
「恵がやるか?」
「え?」
思わず目を丸くした。
星也がやった方が確実だろうが……心なしか目をキラキラさせる詞織を見ていると、自分がやりたいような気になってくる。
「やってみます」
星也から銃を受け取る。思ったより重たくないが、軽くもない。
銃を構えると、隣で星也も構えていた。
何を狙うんだろう。
伏黒より先に銃を放つ――と、コツンと当たって、タブレットタイプの小さなラムネ菓子が後ろに転がった。
――やっぱ、星也さんはすげぇな。
伏黒も負けないよう狙いを定め、引き金を弾く。パシュッと撃ち出されたコルクが真っ直ぐ走り、ぬいぐるみの右上方を掠めて外れた。
二発目もカエルの右腹部を掠めて外れる。
思っていたより難しい。星也は簡単に当てていたのに。
少し考えて、伏黒は最後の一発を銃に詰めて構える。すると星也が後ろから肩に手を当て、少し覆い被さってきた。