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巨体の人外に助けられて世話される話

第5章 騎士団編


その日は日が暮れるまで騎士団内を案内してもらい、あなたは心が躍っていた。

無機質で荘厳なムードの本部棟に、美味しそうなお惣菜が並ぶ食堂。

騎士たちが汗を流す訓練場は遠目から見ただけだったが、人々の活気に触れて最高の気分だった。

「楽しいー! 魔界でもこんな風に、普通に人々が生活してたんだね。それに皆すごいねえ、仕事ない日も訓練して」
「ははっ。訓練も大事な仕事のうちだ。いざという時に体がなまっていては力が発揮できないからな」

ルドガーも騎士をディスることなく、朗らかな笑みを見せている。

彼は職務を隠すわりに、体を動かして戦うのは本能的に好きなのかもしれない。

もっと彼のことを知りたい。
番として、この場所でも自分が支えていけるように。

そう決心したあなたは、帰宅後も部屋の片づけをし、機能的なキッチンを確かめたりしていた。

ルドガーは本部で誰かと話す予定があると言い、しばらく帰ってこない。

だからあなたは、こっそりと部屋の隅にしゃがみ、声を出してみた。

「守護者さま、聞こえますか? また相談なんですけど。おすすめの食料品店とかってありますかね」

そう言えばなんでも教えてくれると思ったわけじゃないが、彼女の世話心に甘えようとしていた。
しかし、またもや応答はない。

「なんか最近、答えてくれないなぁ。守護者さまも忙しいのかな…」

魔界に住んでるのだとしたら、ここに暮らす人々と同じように、向こうにも生活があるのだろう。

だがらこそ、どうして自分に話しかけてきたのか、腑に落ちなかった。
早く本当のことを知りたいのに。

悶々としながらも、あなたは数日間を大人しく過ごしていた。
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