第4章 新たな始まり編
「お前らいい度胸だな。主人の言いつけも守らず二人の世界にまっしぐらとは」
「あっすまない、ゼイラン様。すぐに茶を用意しよう。もそこに座れ」
そそくさと動き出したルドガーに礼を言い、改めて目で追った。彼は主人を恐れている様子はなく、なんだか自然体に見えた。
敬ってはいるが、まるで家族のような雰囲気にあなたも微笑みがもれる。
けれどテーブルに茶が3つ置かれ、ゼイランの前にルドガーと並ぶと、緊張感は戻ってきた。
「――それで、お前の言いたいことはもう分かったよ、ルドガー。その女に本気なんだろう?」
「……ああ! そうなんだ、ゼイラン様。あなたの危惧することは分かる。だが俺は人間と番っても弱くはならないし、これまで通り、いや、それ以上に軍に貢献するつもりだ。のおかげで、俺は自分の生に大きな意味を見つけた。を心から愛しているんだ!」
前のめりになって伝える彼の姿を、あなたは感激する瞳で見つめていた。
愛の言葉に心が動かされただけじゃない。
最初の頃のルドガーからは想像もつかないほど、生き生きとした感情にあふれた姿だったからだ。
「ほう……その熱意は頼もしいぞ、ルドガー。だがなぁ……俺はさきほど耳にした言葉が気になってな。、"守護者"とはなんだ?」
「エッ」
あなたは感動の涙が引くほど、背筋が凍りつき固まった。
ルドガーの動揺した瞳がすぐさま向けられる。
「それはあれです、私の心の支えである守護的な精霊のことです。ここに住んでる間に作り出した想像のフレンドのようなものですよ」
「真顔で嘘をつくな。お前の目を見れば分かる。他の何かを信じている瞳だ。ルドガー、知っているか?」
彼は声音を一転させて冷たくし、臣下に尋ねた。
だがルドガーは静かに首を振る。