• テキストサイズ

巨体の人外に助けられて世話される話

第4章 新たな始まり編


突如小屋の外に現れた銀髪の男は、ルドガーと同じぐらい背が高かった。

白肌につやがかった薄唇で、すらりとした細身のとんでもない美形だ。

「……ゼイラン様、なぜこのような場所に……! お一人で来られたのですか」
「ああ。ペットに会いに来るのに従者はいらないだろ?」

彼は白いズボンに白シャツ、コートを着ていて、すっきりと洗練された印象だ。
耳に銀のピアスが光り、両手をポケットに突っ込んでいる。

――ゼイラン。
警護の者に、そう呼ばれていた。

あなたは真っ青になりながら、白服と相反する彼の禍々しいオーラに動けないでいた。

「おい、女。中に入れ。俺は客だぞ」
「……はっ! ハイ!」

声が裏返ってしまったが、偉そうな美形に言われるがまま室内に戻った。

彼は一人掛けのソファにゆったりと座り、長い脚を組み、肘掛けに腕を置いた。

顎をさすりながら、あなたの全身を舐めるように見ている。

「あの……さきほどペットと申されましたが、ルドガーのことでしょうか?」
「そうだが」
「彼は今仕事に行っていまして」
「知っている。俺の命令だからな。帰りは遅いぞ、女」

にやりと形よい瞳を細められ、怖気が走った。
まるでその間、二人きりだなと居座られるように。

守護者の声が教えてくれた「来訪者」とは、まさかこのゼイランなのだろうか?

確かに彼は、触れば指先から凍りつきそうな、危険すぎるムードを放っている。

「俺が怖いか」
「ひっ……いえ!」
「フフフ……正直に言え。ルドガーは俺をなんと説明した」
「え、あの……強く、恐ろしく、いや美しく…? 強大な方だと。……それとルドガーはあなたにとって、一番頼りになる闘獣だと言っていました」

勇気を出して強調すると、彼は「ハッハッハッ」と上機嫌に笑った。
素性を何も知らなければ、笑顔も美しい男性である。
/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp