第25章 魔術師と護衛編
翌日の朝食後、あなたとルドガーは公爵の姿を探した。
彼は庭園を望めるテラスで、珈琲を飲んでいた。
「やあ、昨日は大変だったな。よく眠れたかい」
「いえそれが……」
あなたは同席し、護衛のルドガーは後ろに立って控えた。
昨夜起きた金縛りの件と、与えられたメッセージを公爵に伝える。
すると彼は、また眉をひそめた。
「屋根裏……? ここのことか。この屋敷は、父が生前建てたものなんだ。彼も私的な空間に使っていた」
公爵ディスターは遠い目をして、ふっとため息を吐く。
そして古い使用人から聞いた話を教えてくれた。
「君が見た女の霊は、僕の乳母だったようだ。僕の世話を終えた後も、使用人として君が泊まった部屋に住んでいたらしい。……老執事によれば、彼女も父とそういう関係だったのだと。……まったく、乳母にまで手を出すとは……」
呆れ顔で語られて、あなたも驚き考えを巡らせた。
「ではその乳母の方が、私を通してディスター様に伝えたいことがあるのかもしれないですね」
「さあ……とにかく、屋根裏を探してみるか。ああ面倒くさい。二人とも、手伝ってくれ」
彼は、父親の女絡みの話に辟易していた。
それでも自ら探ろうとしているのは、どこかで意味のあることだと、感じている可能性もあった。